ひらたい家のダイアリー

田舎にて小さな平屋を建てたのだ。

2017年を振り返ってメモ

謹賀新年!

2016年11月より暮らし始めた新居、はやくも1年が過ぎた。

細々としたことはいろいろあったが、印象的だった事柄を二点、備忘録としてメモ。

湿度コントロールに苦労→解決

夏の湿度が高すぎることから始まった湿度管理の四苦八苦。原因は換気のし過ぎであった。

キッチンの換気扇を24時間運転するように言われていたのだけれど、キッチンの換気扇の能力が高すぎて必要な換気量の2倍の換気量となっていた。そのため夏場の湿った空気をガンガン取り入れていて、湿度が高くなっていたのだった。よく換気できるようにという現場監督の気遣いが裏目に・・・

キッチンの換気扇を停止して、風呂場+トイレ+床下の換気扇だけで必要換気量が満たせることを確認して、湿度コントロールの問題はひとまず解決。念のためCO2センサーで二酸化炭素濃度を監視しているが問題ない範囲に収まっている。

また、キッチンの24時間換気を止めて換気能力が適正になったので、引き違いサッシからの空気の引き込みが少なくなった模様。結果、引き違いサッシが冬にあまり結露しなくなった。うれしい。住宅は設備の塊であるから、設計通りに運用しないと設計通りの性能は発揮しないのだ、ということがよく分かった。

ちなみにべた基礎の水分は抜けるのに5年間かかるそう。しばらくは気を付けて確認していきたい。

ロボット掃除機を導入→便利すぎて拝むレベル

12月頭にILIFEというメーカーの小さいロボット掃除機を導入した。セールで1万円ちょっととお安く入手。おもちゃみたいなものかな・・・と思っていたが、まあこれがものすごい働き者で役立ちまくり。一度タイマーをセットしておくと毎日毎日飽きもせず、28坪の平屋を2時間かけて隅から隅まで掃除して、ちゃんと充電ステーションに帰っていく。毎日毎日掃除するので床はいつもきれいになっている。これほど買って感激した家電は久しぶり。超おすすめ。

 

床下点検用ラジコン戦車の試作

床下を定期的に点検したいと思っている。しかし床下に潜ってハイハイするのは、これはもう年齢的に相当に堪える。そこで文明の利器を使って解決することにした。

そう、ラジコン戦車の導入である。

 

実際に導入した機材はこちら。機材一式で1万5千円くらいの無駄遣いを見よ。


床下点検用ラジコン戦車 改2

カメラとライトを搭載した架台を外すと普通の戦車に戻るようになっている。

 

床下に潜らせてのテスト走行の様子はこちら。すこし光量が足りないが、様子を把握するには十分な映像が得られている。


ラジコン戦車による床下点検記録 2017/09/29

この点検用ラジコン戦車を定期的に床下に潜らせて点検をしていきたい。

 

夏季のエアコン運転設定

夏季のエアコン運転について、安定的な設定を見つけたのでメモ。

  • 各居室は除湿23℃設定が基本。ときどきで各自が微調整。
  • 中央スペースは和室のみエアコンを運転する。除湿23℃設定が基本。和室の障子に開き具合でリビング・ダイニング・キッチンの室温を調整。
  • 部屋干し時は除湿機を併用。

この設定で室温25℃~26℃前後、湿度60%前後となる。床下は23℃、75%前後。床下の湿度がちょっと高いけど1年目だからしょうがないかな。

 

普通のエアコン2台で再熱除湿を試す

外気が80~90%もある状態が長く続き、エアコン1台の冷房運転では湿度がどうしても70%前後で推移してしまう。そこで同型エアコン2台を使って再熱除湿の実験をした。

よいこはマネしちゃいけないよ!

まとめ 

再熱除湿ができた。梅雨の長雨などには効果がありそう。

次のように運転した。

  • 28畳の中央空間にある同型エアコン2台を使用した。
  • 片方を冷房26℃、片方を暖房26℃にして連続運転をした。
  • 羽径15cmの小型サーキュレーター2台で室内を攪拌し続けた。
  • コンプレッサー式の除湿機は各居室で部屋干しをする時だけ使用した。

結果は次のようになった。

  • 室温は27.5~28℃で安定。設定温度より2℃ほど上となった。暖房のほうが影響が大きい模様。
  • 相対湿度は55~65%の範囲で推移して理想に近づいた。1台の冷房運転に比べて10%低い湿度を保つことができた。
  • 暖房運転にかかる電気代は6円/Hだった。冷房と合わせて10円/Hといったところか。23畳用の除湿機を強運転するのと同程度で28畳分を空調できているので、除湿機よりはお得。とはいえ安くはない。 
  • 暖房をしていた和室の天井付近は30℃ほどになった。カラッとしているので存外に不快感はない。
  • サーキュレーターで空気の流れを制御すると生活空間に熱風は吹き込んでこない。

空気質は体感できるレベルでカラリと変わった。室外機を見ていると冷房のエアコンがジャンジャン除湿している様子がわかり、実際に効果はある。

とても快適か、と言われるとそうでもない。室内に熱気があるのは快適とは言い難く。梅雨の長雨が続くような特別な場合にだけ効果があると考えられる。

 

なんともはや、なんでもやってみないと分からないものである。

次は冷房2台の連続運転を試す。

 

コンプレッサー式除湿機 CD-S6316 の使用感

コロナ 衣類乾燥除湿機 CD-S6316-W を購入して2週間ほど使ってみたので簡単にレビュー。 

すでに2017年版の CD-S6317 が出ているが基本は変わっていなさそう。

総評

よくできていて使いやすい製品。買ってよかった。

美点

  • 水タンクが大きくてフタがある。1日1回ないし2回と水捨て回数が少なく、水こぼれの心配もない。除湿機の基本中の基本。
  • ボタンと機能の対応が明快。ボタンの並びも見やすく、そしてかわいい。最近の日本家電ではめずらしい。
  • 運転音は普通。うるさくない。コンプレッサーの音と水のちょろちょろ音くらい。
  • 十分な性能。高気密住宅(C値0.5、第三種換気)の8畳部屋で使用。雨降り中の部屋干しをしたとき、エアコンを冷房運転しつつ本機の節電運転を併用して湿度55%~60%を維持できていた。

残念

  • 水タンクの排水口が独特。捻って開ける形で、形から開け方を想像できない。老齢だとすぐには分からず慣れが必要。
  • 個体差がありそうで、外れるとビビリ音がでる模様。うちは外れだった・・・が、ネジの締め直しで解消した。倉庫の温度変化か輸送時の揺れでネジが緩みやすいのかもしれない。

コンプレッサー式除湿機を導入する

データを集めて検討した結果、我が家の環境では再熱除湿機能のないエアコンだけで高温多湿な夏を乗り切るのは無理!とわかった。そこでコンプレッサー式の除湿機を導入して湿度管理をすることにした。

経緯

我が家の周りはすべて田畑で、夏季の7月~9月は湿度が高い。夏、30℃もある高湿な外気を第三種換気でそのまま取り込み、再熱除湿機能のない普通のエアコンで室温を26℃まで冷房すると室内の湿度は70%前後になる。このとき床下は気温23℃とすこし低めになるので、相対的に湿度は85%となってしまう。ベタ基礎は水分が抜けるまでは多湿になるとはいえ、あまりよろしいとはいえない。設計時には冬のことばかり考えていて夏のことをあまり真剣に考えていなかったツケである。反省。

床下に頭を突っ込んで見回した限り、空気の質は意外にもさらりとしているが・・・ここで感覚を信じて大丈夫だろうとしてしまうとあとで後悔するので対策をすることにした。

旧宅で使っていたパナソニックのハイブリッド式除湿機があり、これをリビング・ダイニングに置いて運転することにした。加えて二つある居室それぞれに一台ずつ小型の除湿機を新たに置くことにし、機種を選定する。

必要な除湿機

除湿機には三種類の方式があり、デシカント式、コンプレッサー式、これらのハイブリッド式に分類される。高気密・高断熱住宅であれば夏場の使用に限られるため、夏場に高効率で動作するコンプレッサー式がよい。

重視するポイントは次の3点。

・八畳クラスで価格が二万円程度。居室ごとに購入するので高額な機種は無理。

・排水バケツにフタがあること。使用者がそそっかしい妻、ぼーっとした夫、老母と三拍子そろっているので、排水バケツにフタがない機種などあぶなくてとても使えない。

・排水バケツが大容量で前面または側面の取り付けであること。バケツが小さいと水捨てが頻繁になって面倒だし、背面取り付けだとなにかと取り回しがよくないとおもえるため。

購入した機種

コロナ 衣類乾燥除湿機 CD-S6316-W を、まず一台購入した。問題がなければもう一台購入したい。

機種選定の経緯

パナソニック、三菱などは高額で多機能すぎて使いづらいため除外。アイリスオーヤマなどの安価な機種は排水バケツが小さすぎフタが付いておらず背面取り付けのため除外。

そのなかでコロナの製品がよさそうに見えたので詳しく確認。

・大容量のHシリーズは機能・性能ともに申し分ないが三万円と予算オーバーのため除外。

・ホームセンター向けのPシリーズは排水バケツにフタがなく除外。

・家電量販店向けのSシリーズは要件を満たしていたため、これに決定した。

今後の予定

除湿機を運用しつつ内外の気温室温を測定して、除湿機の効果を確認する。

室内の湿度計が壊れてた

ばかばかしい話なのだけど大事なタイミングなのでメモ。

リビングに置いている湿度計を信用していたのだけど、床下との乖離が大きすぎるのでまさかと思い、同型の温湿度計を1つ購入して比較し、エアコンの湿度計(いままで使ったことがなかった)を確認。

結果、リビングの温湿度計が故障していた。本来70%の湿度を50%と表示していて、まったくあてにならない状態だった。つまり床下の湿度が高いのではなく、家の中全体の湿度が高いのだった。だめじゃん。ぜんぜんだめじゃん。

2017/07/25 22:00に次の対策を実施。

・吸気口の開口を1/2に調整。

・エアコンは除湿のまま。

しばらく様子見とする。