ひらたい家のダイアリー

田舎にて小さな平屋を建てたのだ。

改築開始

農家だった祖父が建てた築50年50坪の実家平屋に住み始めて早6年。歳のせいか、はたまた3.11で揺すられてなきに等しい気密がさらにゆるくなったのか、実に全く本当に寒い家だなと感じている。

外気温がマイナス10℃になるような明け方には室温もズルズルさがって零下になるなんてのはさすがに堪えるし、暑いくらいに暖房してもスイッチオフの15分後にはもう冷え切ってしまうのには呆れたくなるし、強い風が吹くと家中の空気が横に流れていく様子は実に風流なもの。50年前の農家の家だからこんなものだと分かっていても、なんとかしたいなあ、と思ってはいた。

最初に考えたのは当然リフォーム。そこで数社に相見積もりをとったところ、ああ。ことごとく一千万円オーバー。家が広すぎ+耐震補強が必要+水周りが傷んでいて全部取り替え+下水本管が遠いの4重苦で、ローコスト住宅なら1棟建ちそう、みたいな予算が必要だと明らかになる。部分改修も考えたが古いままの部屋が結露して傷むことになると分かって断念。

そこから勉強開始。(ハウスメーカー|工務店|建築家)、(普通の家|高気密高断熱の家)、(瓦屋根|ガルバ屋根)、(塗り壁|サイディング壁|ガルバ壁)、(全熱交換|顕熱交換|ただの換気扇)、(輻射暖房|エアコン暖房)、etc...

そんなこんなで足掛け2年。建築家の住宅に憧れたり、床下エアコンがいいなと思ったり、壁断熱を20cmにしたいと思ったり。本当にいろいろ考えたけどそういうこだわりは(主に予算面から)なるべく排除して、契約完了。

50坪平屋から28坪平屋へ、これから建て替えを始めます。