ひらたい家のダイアリー

田舎にて小さな平屋を建てたのだ。

我が家の建築指針

日本の住宅は、工法が星の数ほどあり、デザインの自由度は高く、東西南北で気象が異なるため性能はバラバラ。となると注文住宅の場合は一棟ごとに建て方が違うのだろうと思う。だからいつまでたっても安くならんのだ、という、愚痴はさておき。

忘れぬうちに、我が家を建てるときに用いた指針を記載しておく。


建築の指針

モノの本にはよく「まず大きさを意識せずに実現したいことを書き出して、どうしても実現したいものから〜」的なことが書いてある。しかしわたしはとても優柔不断で、あとで決定をひっくり返すコトがよくある性格をしている。最初に落とした希望が実は必須だったりするのかもしれないのである。だいたい、この方法だと真っ先にわたしの書斎が落とされてしまう!

モノの本が示す手法は、要件からはじめて順を追って決めよ、というウォーターフォール手法で一旦決めたことは完工まで覆しをしない。やっぱりこうしたい、という後戻りは効かない。だから建築関係者にはうれしい。でも、施主であるわたしは必ず後悔をする。

でも、だからと言ってなんでもかんでも覆していたら話が前に進まない。何かの縛りはいる。

そこで次を最初に決めて、絶対の縛り、絶対の指針とした。

  • 予算は無理せずに出せる最大
  • 予備費は一割
  • 大きさは平屋で28坪
  • 形状は東西八間、南北四間
  • 間取りはおいおい決める。

これだけ決めてしまえば工事規模がわかり建てる側も目算がつき安心する。平屋なので構造上の問題は生じにくく、間取りはギリギリまでいじり放題。

契約の時には仮図面として以上の方針を伝えておいた。この辺りの融通の利くところが工務店の良いところ。実際にだいぶ後の方まで間取りをいじり倒して建てることになった。

ちなみに書斎は予想通りいったん消滅したが最後の最後で2畳ちょっと確保できた。どうも女性陣には、デスクワークの男には書斎が必須なのだ、というコトが不思議に思えるらしく、実に危ういところだった…