ひらたい家のダイアリー

田舎にて小さな平屋を建てたのだ。

エアコンの計画

おうちの性能はQ値1.7、C値0.5。UA値も計算書に書いてあったが忘れてしまった。

 断熱性能はHEAT20の基準より相当甘いけれど純粋に予算の問題。また妻と母により通風優先の窓配置になってしまったので多少性能が落ちている。しかし春秋夏の通風と冬の日当たりは大事なのでこれはこれでよし。

気密性能はバッチリ。正直、基礎や屋根が大きい平屋でC値0.5が出るとは思っていなかったが自社大工の工務店は伊達じゃなかった。ありがとう棟梁。

ということでおうち自体の性能はバッチリ。わたしがエアコンの選定をきちんとすればマイナス10度の冬も適切なコストで乗り切れる家が出来上がる。はず。

エアコン台数の決定

親と妻とわたし、というアダルトな家族構成なのでそれなりのプライバシー確保が必要。また東西に長い平屋のためエアコン1台か2台で全館暖かい、というわけにはいかない。

  • 夫婦の居室(12畳)に1台。
  • 親の居室(9畳)に1台。
  • LDK(18畳)に1台。
  • 和室、玄関ホール、洗面洗濯室(17畳)に1台。

合計4台が必要。

エアコン暖房能力の計算

Q値がわかるとエアコンに必要な能力を計算できる。昔、日経のサイトで見つけてメモっておいた計算式は次のような感じ。

  • 必要能力[W] = Q値 * 面積[m2] * 室内と室外温度差[℃] − ( 在室人数 * 100[W] )

これを我が家の立地に当てはめると冬場の室内外温度差は(21℃ - (-5℃) )で26℃。一週間くらいだけマイナス10℃近くになるがそこはエアコン全開にするとして計算から除外。在室人数は一人とすると暖房に必要な能力はだいたい次のようになる。

  • 夫婦の居室(12畳)は0.8kW。
  • 親の居室(9畳)は0.6kW。
  • LDK(18畳)は1.2kW。
  • 和室、玄関ホール、洗面洗濯室(17畳)は1.2kW。

運転条件の検討

季節によって運転条件は変わってくる。

  • 夏場はエアコンが性能を発揮しやすい条件なので、定格で運転するのがよさそう。
  • 冬場は温度を30℃持ち上げるという過酷な条件なので、定格の半分で運転するのがよさそう。
  • 厳寒期の性能低下を見込むと、エアコンの低温暖房能力は必要な暖房能力の三倍は欲しい。

エアコン能力の決定

検討の結果、必要なエアコンは次のようになる。

  • 各居室は安い6畳用(暖房能力2.2kW)で十分。
  • パブリックスペースの2台は暖房能力2.5〜2.8kWかつ低温暖房能力3.6〜4.0kWが妥当。

パブリックスペースは8畳用ないし10畳用を、夏場は1台でゆるゆる運転、冬場は2台を動かして定格の半分で運転、となりそう。

あとは電気屋を回ってこの性能を満たす安くて静かで使いやすい機種を選べばよい。はず。いざとなったらオイルヒーターもあるし(弱気