軒の出:大きな出と小さな出
軒の出は本当に悩ましい。
普通に考えれば長く出したほうが良いに決まっていそうだが、出の長さはコストに直結する。また雪国は積雪の問題もあり、一筋縄ではいかない。
結局、次のように収めることにした。
- 屋根形状は南北流れの切妻。
- 南側は軒の出120cm。90cm出たところに柱を立て軒を支える。軒下はデッキとし物干しや縁側として使う。屋根はもう+15cm出してもいいかも?
- 北と東西は軒の出45cm。短いのだけれど積雪を考えて60cmはやめた。
今の家は全周60cmの軒が出ている。この軒、数年前の豪雪で北側の一部がポッキリ逝ってしまった。1mの凍った雪は太さ4寸の桁を折るのだ。
軒は45cm出ていれば外壁の耐久性に大きな差はないという。まあ見た目はちょっと違いそうだけれど、うちは積雪対策を優先して今より短く収めることにした。
軒桁を背の高い材にすればいいのに、という話もある。でもコスト高になるのと、工務店にとって標準工事でなくなるので別のトラブル(桁が転ぶとか)を誘発しそう。日本では昔から「机上の設計はバッチリでも施工が難しくて」みたいなのはありがちな話なので、その種の工夫は避けることにした。
と、軒の出ひとつ決めるのにこんなに悩んでて、おうちを建てるの結構しんどい(笑)